2016/06/16

[旅行]白骨温泉 1日め

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  6月に入って、白骨温泉に行ってきました。大学が変則的なので1週間の休みができ、丁度家族が白骨温泉に行ったことがなかったようなので、御付きの人のようなポジションで付いていきました。

 白骨は2009年に訪れたことがあったのですが、子供ながらに白濁としたお湯がとても良かったのを今でも覚えています。その白濁が入浴剤問題を呼んだこともありましたが…。昔からの歴史的な湯治場ということもあって、この折に再訪してみることにしました。

日程

1日め
東京0944 - (長野新幹線 あさま605号) - 1133長野1201 - (L特急 ワイドビューしなの 12号) - 1252松本1328 - (アルピコ交通 上高地線 普通) - 1358新島々1410 - (アルピコ交通 さわんど経由 新島々~白骨温泉線) - 1504白骨温泉 - (送迎バス) - 白船グランドホテル

2日め
白骨温泉0920 - (アルピコ交通 白骨温泉~上高地線) - 0950大正池 …(徒歩)… 河童橋 …(徒歩)… 明神 …(徒歩)… 河童橋 …(徒歩)… 上高地バスターミナル1405 - (アルピコ交通 新島々行き) - 1430さわんどBT1449 - (アルピコ交通 新島々~白骨温泉線) - 1504白骨温泉

3日め
白骨温泉1021 - (アルピコ交通 新島々行き) -  1115新島々1126 - (アルピコ交通 上高地線 普通) - 1155松本 …(徒歩)… 松本城 …(徒歩)… 旧開智学校 - (バス) - 松本1519 - (あずさ 24 号) - 1807新宿

旅行記 1日め

まずは新幹線で長野に向かいます。普通なら特急あずさで松本に行くのでしょうが、白骨までのバスが少なく午後の初便まで時間があるので、篠ノ井線経由にしました。

 長野からは特急しなのに乗ります。普段あまりJR東海圏に行かないので、なんだか新鮮でした。車内はガラガラで乗客もまばらでしたが、大丈夫なんでしょうか…(翌々日に松本で名古屋行きしなのを見かけた時は、ビジネス客などで結構混んでいました。平日の方が混む?)。

 ついでにお弁当を買いました。「信州美彩膳」というものです。これを含めて、長野の駅弁は良いもの揃いでした。駅弁は値段の割にこじんまりとしたイメージだったのですが、入っている食材の種類も多く、1000円ちょっとで2段重ねのお弁当が手に入ったのでよかったです。他に、「信州夢回廊膳」というお弁当も、品数が多く、精進料理がモチーフで良さそうでした。
 あと忘れないようにビール買いました。昨月に諏訪で飲んで気に入った諏訪浪漫…が名を変えて善光寺浪漫というやつ。昼からお酒を飲めるのいいですね。
長野駅。

名古屋行きです。新幹線乗るより、塩尻経由の方が楽しそう。
今ではあまり見かけない展望グリーン車。一度乗ってみたい。隣はローカル線として名を馳せている飯山線。
ちゃんと残ってるんですね。
車内、ガラガラです。シートは結構ふかふか。
買った駅弁とビール。
品数多め。山菜と鮭って面白いコンビだ。
  特急しなのが走る篠ノ井線は、長野を出ると、長野盆地(善光寺平)の端を縫うように走りながら、徐々に標高を稼いでいきます。途中、日本三大車窓と評される姨捨駅を通ります。最近だと、JR東日本の新鋭豪華列車「四季島」のために、バーが併設されるとかでまたニュースになっている駅です。ただ、しなのは特急なのでスイッチバックの姨捨駅構内は通過してしまいます。そのせいか、姨捨をいつ通過したのか分かりませんでした…。
  確かにこの区間は、日本三大車窓の名に恥じない景色でした。カメラで撮りまくりです。点在する棚田を見れたのもよかったです。
長野盆地





棚田


山越えの直前の車窓。
  長いトンネルで山を超えると、列車は麻績村に入ります。麻績村と書いて「おみむら」と読みます。読めない…。地図で見ると麻績村は四方を山に囲まれているように見えますが、溜まった水はちゃんと川になって外に流れていきます。



途中、聖高原で運転停車しました。名前に惹かれるものがありますが、意外と普通の場所でした。しなのは乗り心地がよく、結構早く走っている印象でしたが、前後の貨物等の遅れで

  1時間ほどで松本に着きます。松本と長野は長野県の2大中心地と聞きますが、結構近い距離にあるものなんですね。
  松本からは、アルピコ交通(旧松本電鉄、こっちのほうが親しみがある)の上高地線で新島々まで行きます。最初てっきりバスかと思っていたのですが、やっぱりこいつに乗らねばならぬようです…。オールロングシートで、旅行気分が萎えてしまう…。2両で鈍行だし。
  車内にはディスプレイが設置され観光案内が流れていました。英語の案内が半分くらいあって、実際外国人の方々も結構乗っていました。確かに上高地とか一大景勝地ではありますけれど、本場のアルプスの方がいいんじゃない?と自分は思います。隣の芝生は青く見えるんですかね。
  その割に車内放送は日本語中心なのがちょっと玉に瑕だと思いました。訪日外国人の急増に頑張って対応している途中だからか仕方ないのかな。

  上高地線からは、車窓に常念岳あたりが見えた気がします。東京からだと雲取山などは全然見えないのですが、意外と距離が離れていても見える山ってあるんですね。
松本からもアルプス?が見える。

松本駅。日曜だからか閑散としている。
アルピコ交通上高地線の乗り場。
  新島々からはバスで白骨温泉に向かいます。白骨経由乗鞍行きかと思っていたのですが、白骨行きと乗鞍行きは別々になっていました。その割にどちらも空いていたので、勿体無いという気がしました。
  バスの待ち時間に、駅前の道路の向かいにある旧島々駅舎を見ました(中に入れないので外からですが)。昔の和洋折衷にあたるんでしょうか?色合いが瀟洒ですね。村にこれがあったら誇りに思うだろうなあ…。

  バスは国道158号線を、梓川の上流に向けて走っていきます。この国道158号線、観光地上高地へのメインルートである上に、乗鞍・安房経由飛騨地方へのルートでもあるんですが、狭い片側1車線道路なんですよね…。今回は観光シーズンを外しているのに、渋滞しかかっている箇所を目にしました。個人的には拡張工事して欲しいなあと思う箇所です。
  (実際行われているらしいんですが、断崖絶壁にへばりつくように道路があるので、トンネルで打ち抜く感じらしいです。お金がかかって大変そうだ…。何より自分は絶対運転したくないなと思いました。)
  中部縦貫自動車道が開通すれば、このルートももう少し快適になるのかな。

  奈川渡ダム手前では、珍しいトンネル分岐があって個人的にはいつもワクワクしています。それで今回も車窓を眺めていたんですが、このトンネルの松本側入り口脇に小さいトンネルがありました。調べたら昔の遊歩道跡らしいんですが、凄い気になりました…。
新島々駅の道路の向かいに保存されている、旧島々駅舎。

新島々駅舎
上高地への玄関口、新島々駅とBT
  バスに1時間ほど乗ると白骨温泉につきます。超・超・超山の中ですね、温泉しかない。よく昔の人は温泉を見つけたものだと感心します。
  白骨温泉バス停からは宿の人に送迎にして頂きました。で、今回のお宿「白船グランドホテル」に着きました。結構長い道のりでした…。

  白船グランドホテルは、白骨温泉では珍しい大きなホテルでした(他は旅館が多い)。

  着いたら早速温泉に入りました。白濁の湯、やっぱり最高です(入浴剤問題とかありましたけれども)。出たらマッサージでも受けるかと思ったのですが、温泉に入るだけで体の疲れが抜けて行く気がしました(プラシーボ)。
例のホテルの廊下によくあるやつ
説明を追加
  ちなみに、白骨温泉には、国の特別天然記念物である「白骨温泉の墳湯丘と球状石灰石」なるものがあるのですが、その1つがホテル前にありました。最初知らないで近づいて、凄い深い穴だなあ…冬とか落ちたら大変そうだと思っていたんですが、それが特別天然記念物だったらしいです。実際のところ、自分には外からはただのゴツゴツした岩にしか見えませんでした。球状石灰石は、写真で見ると綺麗な粒々なんですが、これは流石に表面に露出しているのはありませんでした。どこかに展示してあったらいいなあと思いました。





  お風呂に入った後は、夕食まで少し時間があったので、白骨の集落(?)をぐるりと一廻りしました。気分は温泉街を浴衣で散歩する感じですが、白骨は温泉街という感じではないですし、山に沿うように道路が走っていてアップダウンがあるのでそれなりにハードワークです。でも数人、散歩している泊まり客の人を見かけました。

  自分が散歩するとき気になっていたことが幾つかあって、

  1. 十石山への登山口
  2. 白骨温泉の現状
です。このうち1については、地形図では、上高地乗鞍スーパー林道の途中と白骨温泉の集落の2箇所にあると示されています。実際、インターネットで調べると、スーパー林道から登っている方の話が見つかります。しかし白骨集落側の口は…ホテルの従業員の方にも聞いたのですが、「話には聞くが実際に見たことはなく分からない」とのことでした。
  旅館えびす屋の前の畑の脇あたりに、道標の跡と思われるものと、踏み跡らしきものは見つけました(下の写真です)。ですが、踏み入れてはいないので、これが本当に十石山への登山道なのかは不明です。他にはそれらしいものは見当たらなかった…。

  経済的な現状。全国的には不況に依る社員旅行の低下等で温泉業界全体が苦しいんじゃないかという点と、昔あった入浴剤問題で、どうなんだろう?と要らぬ野次馬心を発揮してしまいました。でも実際には、白骨温泉は有名だからか、今回のようなオフシーズンでも団体のお客さんがコンスタントに入っていました。ただ、散歩していると、廃業したであろう建物が幾つか目に入りました。白骨温泉はよいところなので無くなるということはなさそうですが、お客さん一杯いたし大丈夫そうだよなあと感じました(オフシーズンの平日に埋まるのって結構凄そう)。
隣の旅館。



すっかり夏の空ですね。
雲に遮られた太陽光が綺麗です。晩夏という気もする。
リゾート地より山の緑を見ていたほうが自分はおだやか。

何の花でしょう?

消防信号って初めて知りました。あの半鐘の鳴らし方なんですね。
ここが十石山への登山道と思しきところ。真偽不明。
温泉成分の析出が凄い。
水がポタポタ。
こっちから歩いてきました。グランドホテルって書いてないけれど案内として大丈夫か

有名な斎藤旅館です。
こっちから来ました。
何本にも分かれていて面白い木だから撮った。
つるや旅館の横を通ります。どこも泊まってみたくなるなあ…。
道路の壁面にはどこも草がいっぱい。
湯元別館。風情があって綺麗なお宿ですね。


左側の建物が、白骨で唯一と言ってもいいくらいのお食事・喫茶処。この右手に斎藤売店がある。

上高地乗鞍スーパー林道A区間。フルコースですね。
スーパー林道の元料金所?なぜか車がいっぱい停まっています。
スーパー林道を少しだけ入ってみたところ。南アルプス林道に似ている?

今回泊まった白船グランドホテルです。
なんだかいっぱい認定されていますね。
さて、ホテルに戻ってきたらお待ちかねの夕食です。この時のお品書きを紛失してしまって手元にないので、写真と記憶の範囲内でしか何を食べたか書けないのですが、山の中とは思えないくらい豪華な料理でした。毎日業者さんがあの道を通って麓から運んでるんでしょうか…と詮索したくなってしまいます。  信州牛のステーキ。これが凄い美味しかったです。それから豆乳鍋、この豆乳の味が良くて、思わず具より先に飲みたくなるほどでした。個人的に豆乳の良し悪しってよく分からないんですけれど、これは美味しいなあと思いました。
  献立の中では、鮭が意外でした。信州だと度々見かけるので最近知ったのですが、信州は養殖の鮭が売りなんですね。山と鮭ってあまり繋がらないのですが、なかなか肉厚でよかったです。
  あとやっぱり長野に来ると野沢菜から逃れられないのですね…。しっかり出てきました。個人的にこれを好きになれないので、もう保存食が必要な昔じゃないんだから出さなくてもいいじゃないと思ってしまうのですが。長野だなあ…。

  お酒は大雪渓酒造の生酒でした。翌日別のを飲んだ気がしますが、こっちのほうが自分に合っていました。



岩魚?の塩焼き。やまもも付き。



  夜は、山の中ですし特段やることもないので温泉に行こう…と思っていましたが、旅の疲れで寝てしまいました。

2日めに続きます。

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